●胃(い)が悪い(わるい)と口臭(こうしゅう)が起こる(おこる)？胃(い)の内容物(ないようぶつ)が、口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)になることは考え(かんがえ)られません。口臭(こうしゅう)は、口呼吸(くちこきゅう)する時(とき)に発(はっ)せられるものですが、この時(このとき)口(ぐち)から胃(い)に通じる(つうじる)ルートは、閉鎖(へいさ)され気管(きかん)とのみつながっています。これは解剖学(かいぼうがく)的(てき)に見(み)て、人体(じんたい)がそのような構造(こうぞう)になっているからです。会話(かいわ)する時(とき)は、全て(すべて)口呼吸(くちこきゅう)になります。したがって、通常(つうじょう)、口臭(こうしゅう)は会話(かいわ)時(じ)に発生(はっせい)することになります。それ以外(いがい)で口臭(こうしゅう)が発生(はっせい)する場面(ばめん)として、無意識(むいしき)に口呼吸(くちこきゅう)をしている時(とき)が想定(そうてい)できます。口臭(こうしゅう)は、口内(こうない)から発(はっ)せられるものです。口腔内(こうくうない)ガスに加え(くわえ)、肺(はい)においてガス交換(こうかん)によって生成(きなり)された臭気(しゅうき)＝（呼気(こき)ガス）がミックスされます。食事(しょくじ)に起因(きいん)する口臭(こうしゅう)は、例えば(たとえば)ニンニクに含ま(ふくま)れる臭い(くさい)物質(ぶっしつ)が、血液(けつえき)に取り込ま(とりこま)れ肺(はい)においてガス交換(こうかん)されて呼気(こき)として発(はっ)せられることになります。血液(けつえき)から唾液(だえき)に溶けこむ(とけこむ)ことによって発生(はっせい)するものであり、胃(い)から発生(はっせい)するものではありません。このような食事(しょくじ)に起因(きいん)する場合(ばあい)は、臭い(くさい)物質(ぶっしつ)は、汗(あせ)やおしっこにも含ま(ふくま)れることになります。決して(けっして)、胃(い)から直接(ちょくせつ)発(はっ)せられるものではありません。第一(だいいち)に、食事(しょくじ)した後(あと)、約(やく)1時間(じかん)も経過(けいか)すれば胃(い)内(ない)は空っぽ(からっぽ)になります。いつまでも、胃の中(いのなか)に食べ(たべ)た物(もの)が残って(のこって)いるわけではありません。ただ、慌て(あわて)て食べる(たべる)癖(くせ)や良く(よく)噛ま(かま)ないで食べる(たべる)習性(しゅうせい)のある人(あるひと)は、食物(しょくもつ)と共に(ともに)大量(たいりょう)の空気(くうき)を飲みこむ(のみこむ)ことになるため、胃(い)の蠕動(ぜんどう)運動(うんどう)に伴い(ともない)、ゲップの形(かたち)で胃(い)からガスとして発(はっ)せられる事(こと)があります。これは、口臭(こうしゅう)ではありません。区別(くべつ)されるべきです。一般(いっぱん)に、「クチャクチャ」音(おと)を立て(たて)ながら口内(こうない)の内容物(ないようぶつ)が見える(みえる)ような食べ方(たべかた)をする人(ひと)、通称(つうしょう)（犬食い(いぬぐい)）をする人は(ひとは)、胃(い)からの口臭(こうしゅう)（慢性的(まんせいてき)な食後(しょくご)のゲップ）を訴える(うったえる)人(ひと)が多い(おおい)といわれています。（食後(しょくご)の口臭(こうしゅう)を訴える(うったえる)タイプの人(ひと)にも多い(おおい)習性(しゅうせい)）このタイプの人は(ひとは)、口の中(くちのなか)にいれる量(りょう)を少な目(すくなめ)にして口(くち)を閉じ(とじ)た状態(じょうたい)で２０回以上(かいいじょう)咀嚼(そしゃく)するようにすれば、かなり改善(かいぜん)されるといわれています。
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