子供の口臭

保健(ほけん)センターで母子(ぼし)の歯科(しか)指導(しどう)をしている歯科(しか)衛生士(えいせいし)からの話題(わだい)提供(ていきょう)です。「1.6歳児(さいじ)健診(けんしん)、3歳児(さいじ)健診(けんしん)で口臭(こうしゅう)が気になる(きになる)との質問(しつもん)が多い(おおい)ことに気づき(きづき)ました。特に(とくに)男の子(おとこのこ)に多い(おおい)ような気が(きが)します。口内(こうない)を診察(しんさつ)しても特に(とくに)問題(もんだい)はありません。考え(かんがえ)られる原因(げんいん)は何(なに)なのでしょうか。また、それに対(たい)する指導(しどう)はなにかあるのでしょうか?」と、質問(しつもん)されているHPを発見(はっけん)いたしました。出所(でどこ)は、本田(ほんだ)歯科医院(しかいいん)のHPです。大阪(おおさか)で口臭(こうしゅう)に熱心(ねっしん)に取り組ん(とりくん)でいらっしゃる医院(いいん)です。非常(ひじょう)におもしろく参考(さんこう)になります。一度(いちど)、閲覧(えつらん)することをお勧め(おすすめ)します。前(まえ)に御紹介(ごしょうかい)した西原(にしはら)先生(せんせい)と同じ(おなじ)ぐらいお勧め(おすすめ)のHPです。口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)には、たくさんあります。医学上(いがくじょう)の取り組み(とりくみ)もまだ始まっ(はじまっ)たばかりであり、手探り(てさぐり)状態(じょうたい)で治療(ちりょう)に取り組ん(とりくん)でいるのが現状(げんじょう)です。指摘(してき)されている原因(げんいん)の中(なか)の一つ(ひとつ)に、"口呼吸(くちこきゅう)"があります。バンコクにおいて、お子さん(おこさん)の歯科(しか)治療(ちりょう)や検診(けんしん)をしている時(とき)、歯科医(しかい)のミラーがよく曇り(くもり)ました。これは、患者(かんじゃ)さんが口(くち)で呼吸(こきゅう)していることを指し(さし)ます。「バンコクでは口(くち)で呼吸(こきゅう)する子供(こども)が多い(おおい)なぁー。」という印象(いんしょう)を持っ(もっ)ていました。その時(そのとき)は、単に(たんに)「口呼吸(くちこきゅう)が多い(おおい)」と思っ(とおもっ)ただけでしたが、西原(にしはら)先生(せんせい)の書籍(しょせき)の中(なか)で、口呼吸(くちこきゅう)とアトピーや花粉症(かふんしょう)などのアレルギーとの関係(かんけい)があることを知り(しり)、その後で(あとで)は、口呼吸(くちこきゅう)の問題(もんだい)を指摘(してき)させていただいております。しかし、本田(ほんだ)先生(せんせい)によれば、"口臭(こうしゅう)"の大きな(おおきな)原因(げんいん)でもあると指摘(してき)されていらっしゃいます。あらためて、もう一度(いちど)、その危険性(きけんせい)について示し(しめし)たいと思い(とおもい)ます。口呼吸(くちこきゅう)対策(たいさく)に関しては(にかんしては)、省略(しょうりゃく)いたします。口(くち)で呼吸(こきゅう)をすれば、自ずと(おのずと)口内(こうない)が乾燥(かんそう)します。口腔内(こうくうない)乾燥(かんそう)となります。唾液(だえき)はPHを中性(ちゅうせい)に保と(たもと)うとします。その免疫力(めんえきりょく)に助け(たすけ)られ、虫歯(むしば)や歯周病(ししゅうびょう)を防い(ふせい)でいます。口内(こうない)の自浄作用(じじょうさよう)も低下(ていか)します。ここで、pH(酸性(さんせい)とかアルカリのこと)について説明(せつめい)すると、食事(しょくじ)や間食(かんしょく)の度(ど)にpHが低く(ひくく)なり、元(もと)に戻る(もどる)ためには少し(すこし)時間(じかん)が必要(ひつよう)です。食事後(しょくじご)、歯(は)を磨く(みがく)習慣(しゅうかん)は良い(よい)とされています。しかし、唾液(だえき)の少ない(すくない)人(じん)の場合(ばあい)、良い(よい)とも考え(かんがえ)られません。食後(しょくご)、歯磨き(はみがき)やうがいをする時(とき)、通常(つうじょう)の状態(じょうたい)でも唾液(だえき)が少ない(すくない)のに、食後(しょくご)の歯磨き(はみがき)やうがいにより豊富(ほうふ)にあった唾液(だえき)を洗い流し(あらいながし)てしまうことになります。その結果(けっか)、口腔(こうくう)乾燥(かんそう)を起こし(おこし)ます。虫歯(むしば)予防(よぼう)のため行う(おこなう)はずの歯磨き(はみがき)が、虫歯(むしば)や口臭(こうしゅう)を作り(つくり)やすい状態(じょうたい)を招く(まねく)ことになります。食後(しょくご)すぐの歯磨き(はみがき)は、虫歯(むしば)予防(よぼう)の最大(さいだい)の方策(ほうさく)のはずです。反面(はんめん)、唾液(だえき)が失わ(うしなわ)れるという盲点(もうてん)があるという結果(けっか)を招く(まねく)ことになります。歯磨き(はみがき)後(ご)、安心(あんしん)することなく、唾液(だえき)を発生(はっせい)させる方策(ほうさく)が必要(ひつよう)になります。本田(ほんだ)先生(せんせい)の指導(しどう)内容(ないよう)は、以下(いか)のとおりです。(ステップー1)36回(かい)カチカチと噛み(かみ)合わせる(あわせる)こと(ステップ−2)舌(した)を右(みぎ)に12回(かい)グルグルと回す(まわす)。(ステップ−3)左(ひだり)に12回(かい)回す(まわす)確かに(たしかに)、この運動(うんどう)をすると口内(こうない)に唾液(だえき)が出(で)てきます。唾液(だえき)の多い(おおい)人(じん)も少ない(すくない)人(じん)にもお勧め(おすすめ)です。端的(たんてき)に言えば(いえば)、歯磨き(はみがき)の最終(さいしゅう)段階(だんかい)は、唾液(だえき)分泌(ぶんぴつ)で終わら(おわら)せるべきであると考え(かんがえ)られます。この習慣(しゅうかん)と方法(ほうほう)を、子供たち(こどもたち)に指導(しどう)し習慣化(しゅうかんか)できれば、虫歯(むしば)、歯周病(ししゅうびょう)、口臭(こうしゅう)予防(よぼう)、アトピーなどのアレルギー問題(もんだい)の予防(よぼう)になると考え(かんがえ)られます。ぜひこの習慣(しゅうかん)を指導(しどう)してください。口臭(こうしゅう)が原因(げんいん)となり、学校(がっこう)での"いじめ"に悩ん(なやん)でいる子どもたち(こどもたち)も沢山(たくさん)いるようです。また、自閉(じへい)や"鬱(うつ)"の問題(もんだい)にも発展(はってん)することも指摘(してき)されています。口呼吸(くちこきゅう)や唾液(だえき)分泌(ぶんぴつ)(口腔内(こうくうない)乾燥(かんそう))を子育て(こそだて)の重要(じゅうよう)項目(こうもく)に入れて(いれて)いただくことが望ましい(のぞましい)と考える(かんがえる)ことができます。人前(ひとまえ)で大きな(おおきな)口(くち)を開け(あけ)て、キレイな歯(は)を見せ(みせ)て笑う(わらう)。そんな健康的(けんこうてき)な印象(いんしょう)をたくさんの人(ひと)に与え(あたえ)て、たくさんの人(ひと)と理想的(りそうてき)な交流(こうりゅう)が持てる(もてる)ようになれば、どんなに素晴らしい(すばらしい)ことでしょう。日本(にっぽん)の明るい(あかるい)未来(みらい)にも関係(かんけい)すると思い(とおもい)ませんか?

口臭

保健センターで母子の歯科指導をしている歯科衛生士からの話題提供です。

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