煙草と口臭

タバコを吸う(すう)(喫煙(きつえん))ことも口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)となります。タバコには、“タール・ニコチン・一酸化(いっさんか)炭素(たんそ)”が含ま(ふくま)れています。これらの成分(せいぶん)は、唾液(だえき)の分泌量(ぶんぴつりょう)を低下(ていか)させ、歯垢(しこう)(プラーク)や歯石(しせき)が付着(ふちゃく)しやすい環境(かんきょう)をつくり、また歯ぐき(はぐき)の血行(けっこう)を悪く(わるく)させます。歯ぐき(はぐき)の血行(けっこう)が悪く(わるく)なると、歯周病(ししゅうびょう)(特に(とくに)歯槽膿漏(しそうのうろう))になりやすくなります。現に(げんに)、タバコを吸う(すう)人(ひと)と吸わ(すわ)ない人(ひと)とを比べ(くらべ)た場合(ばあい)、5倍(ばい)も歯周病(ししゅうびょう)のリスクが高い(たかい)ことが明らか(あきらか)になっています。また歯周病(ししゅうびょう)は口臭(こうしゅう)の大きな(おおきな)原因(げんいん)です。●タバコを吸う(すう)⇒歯周病(ししゅうびょう)になりやすい⇒口臭(こうしゅう)●タバコ(喫煙(きつえん))は、ニオイだけでなく健康(けんこう)にもよくない悪循環(あくじゅんかん)となるのだけです。もちろんタバコには特有(とくゆう)のニオイもあり、自分(じぶん)では気付か(きづか)ないことが多く(おおく)なります。吸わ(すわ)ない人は(ひとは)、「この人(このひと)タバコを吸う(すう)な」とすぐにわかります。このように、タバコにはニオイに関係(かんけい)することが多い(おおい)です。予防(よぼう)対策(たいさく)としては、タバコをやめるしかありません。もちろんタバコは口臭(こうしゅう)だけでなく、身体(しんたい)によくないことは明らか(あきらか)です。1日(にち)も早く(はやく)やめることをおすすめします。●口臭(こうしゅう)に関(かん)する疑問(ぎもん)1)歯みがき(はみがき)をするだけで口臭(こうしゅう)を完全(かんぜん)に予防(よぼう)することは出来る(できる)のか?歯みがき(はみがき)が原因(げんいん)で口臭(こうしゅう)が発生(はっせい)している場合(ばあい)は、より丁寧(ていねい)な歯みがき(はみがき)をすることによって、口臭(こうしゅう)の悩み(なやみ)を解消(かいしょう)できる場合(ばあい)が殆ど(ほとんど)です。しかし、口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)は人によって(ひとによって)様々(さまさま)です。歯みがき(はみがき)をするだけでは口臭(こうしゅう)を予防(よぼう)することは出来(でき)ない場合(ばあい)もよくあります。2)胃(い)が悪い(わるい)と口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)になるのか?一般的(いっぱんてき)には、「胃(い)が悪い(わるい)と口臭(こうしゅう)を誘発(ゆうはつ)する」といわれています。食道(しょくどう)と胃(い)の間(あいだ)には噴門(ふんもん)部(ぶ)があります。この噴門(ふんもん)部(ぶ)と呼ばれる(よばれる)部分(ぶぶん)は、飲食物(いんしょくぶつ)が通過(つうか)するとき以外(いがい)は、括約筋(かつやくきん)によって閉じ(とじ)られています。そのため、胃(い)の中の空気(なかのくうき)が出(で)てくることはありません。ただし、いわゆる「ゲップ」は例外(れいがい)です。したがって、胃(い)が悪い(わるい)からといって必ずしも(かならずしも)口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)になるとは限り(かぎり)ませんし、こうしたことは殆ど(ほとんど)ありません。3)マウスウォッシュ(口内(こうない)洗浄液(せんじょうえき))は口臭(こうしゅう)予防(よぼう)に効果的(こうかてき)なの?唾液(だえき)の分泌量(ぶんぴつりょう)が減少(げんしょう)した場合(ばあい)、口内(こうない)の細菌(さいきん)が増殖(ぞうしょく)します。これが口臭(こうしゅう)の原因(げんいん)になります。マウスウォッシュ(口内(こうない)洗浄液(せんじょうえき))などを利用(りよう)して、これらの細菌(さいきん)を殺菌(さっきん)し洗い流せ(あらいながせ)ば一時的(いちじてき)な口臭(こうしゅう)予防(よぼう)になります。4)口臭(こうしゅう)は遺伝(いでん)するの?口臭(こうしゅう)自体(じたい)が遺伝(いでん)することはありません。口臭(こうしゅう)が発生(はっせい)しやすい口内(こうない)の構造(こうぞう)、例えば(たとえば)磨き(みがき)残し(のこし)や歯垢(しこう)(プラーク)が付着(ふちゃく)しやすい歯並び(はならび)などは、遺伝(いでん)する可能性(かのうせい)があります。

口臭

タバコを吸う(喫煙)ことも口臭の原因となります。

口臭