（１）胃腸病(いちょうびょう)胃炎(いえん)や胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸(じゅうにしちょう)潰瘍(かいよう)にかかると消化不良(しょうかふりょう)を起こし(おこし)、食べ物(たべもの)がきちんと消化(しょうか)できなくなります。この場合(ばあい)、胃腸(いちょう)で食べ物(たべもの)が停滞(ていたい)することになり、異常(いじょう)発酵(はっこう)します。そこで発生(はっせい)した臭い(におい)物質(ぶっしつ)が、腸管(ちょうかん)から吸収(きゅうしゅう)され血流(けつりゅう)にのり肺(はい)から排泄(はいせつ)されることになり、口臭(こうしゅう)となります。この場合(ばあい)の臭い(におい)は、卵(たまご)の腐っ(くさっ)たような臭い(くさい)です。また腸(ちょう)の働き(はたらき)が低下(ていか)し、腸内(ちょうない)の細菌(さいきん)バランスが崩れ(くずれ)た場合(ばあい)、悪玉(あくだま)菌(きん)が増殖(ぞうしょく)し臭い(くさい)物質(ぶっしつ)を発生(はっせい)させることになります。（２）肝機能(かんきのう)の衰え(おとろえ)肝臓(かんぞう)の働き(はたらき)が正常(せいじょう)な場合(ばあい)は、臭い(くさい)物質(ぶっしつ)は分解(ぶんかい)されます。しかし、慢性(まんせい)肝炎(かんえん)などで肝臓(かんぞう)の働き(はたらき)が低下(ていか)した場合(ばあい)、分解(ぶんかい)しきれなかった臭い(におい)物質(ぶっしつ)が血液中(けつえきちゅう)に混じり(まじり)口臭(こうしゅう)となります。この時(このとき)の臭い(におい)はネズミ臭(におい)といわれ、口の中(くちのなか)が苦く(にがく)なるという特徴(とくちょう)があります。さらに重症(じゅうしょう)になると、カビ臭(におい)や腐(くさり)卵(たまご)臭(におい)とニンニクが混じっ(まじっ)たような臭い(におい)がします。（3）糖尿病(とうにょうびょう)糖尿病(とうにょうびょう)にかかると唾液(だえき)の分泌量(ぶんぴつりょう)が減少(げんしょう)し口内(こうない)が乾き(かわき)ます。口の中(くちのなか)が乾く(かわく)ようになると、雑菌(ざっきん)が発生(はっせい)しやすくなり口臭(こうしゅう)が発生(はっせい)することになります。また、糖尿病(とうにょうびょう)にかかると、インシュリンが不足(ふそく)し糖(とう)の分解(ぶんかい)が進ま(すすま)なくなります。その代わり(そのかわり)に体脂肪(たいしぼう)を分解(ぶんかい)してエネルギーを生成(せいせい)しようとします。その際(そのさい)に、ケント体(からだ)という強い臭い(つよいにおい)成分(せいぶん)が発生(はっせい)することになり、血液(けつえき)にのり肺(はい)から口臭(こうしゅう)として発生(はっせい)することになります。この場合(ばあい)、甘酸っぱい(あまずっぱい)臭い(におい)がします。（４）空気(くうき)の通り道(とおりみち)にある炎症(えんしょう)１）気管支炎(きかんしえん)、肺炎(はいえん)などの呼吸器(こきゅうき)系(けい)の病気(びょうき)２）蓄膿症(ちくのうしょう)、アレルギー性(あれるぎーせい)鼻炎(びえん)などの鼻(はな)や喉(のど)の病気(びょうき)上記(じょうき)のような病気(びょうき)にかかると、肺(はい)、気管支(きかんし)、鼻(はな)や喉(のど)に炎症(えんしょう)を起し(おこし)、皮膚(ひふ)組織(そしき)がただれたり、化膿(かのう)を起し(おこし)ます。そこで菌(きん)が増殖(ぞうしょく)することになり、その結果(けっか)、生ぐさい(なまぐさい)肉(にく)が腐敗(ふはい)したような臭い(におい)を発(はっ)します。
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